ラムダ設計施工説明書ver.231

戸建住宅・店舗・高層ビル・工場など幅広い用途のニーズに応じて、窯業系建材の不燃外壁材、外装材、木目軒天や、耐火パネル・遮音床材等を生産。長年培われた技術力に基づき、高意匠かつ高性能な不燃建材の開発・製造を行なっています。 木造耐火用指定部材等を一貫生産。高度な機能付加で各業界からは高い評価を受けています。


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さてラムダもその一分野である窯業系サイディングはセメント、スラグ、けい酸質原料あるいはけい酸カルシウム化合物などの無機質原料に補強繊維を加え、成形後、養生した無機質の不燃性建材で、一般的に長期耐久性があることが知られています。窯業系サイディングは3種類の材料系列がありますが、いずれの材料も25年間の屋外曝露で、ほとんど物性の劣化はありません。したがって、窯業系サイディングは外装材としての目標耐用年数を、十分に期待できるものと考えています。NYGでは平成12年より外壁通気構法を標準工法としましたが(ラムダでは通気構法を寒冷地の標準工法としています)、外壁の性能は外装材に加え通気層や透湿防水シート、防水テープの役割も大きいことが明らかになっております。NYGではこれらの協会規格を定め品質の確認などを行っています。目標耐用年数を満たすためにはこれらの部材の品質も重要な要素になります。1*塗装・塗膜について日本建築仕上材工業会では、耐用年数を「塗膜が劣化してひび割れ、はがれを生じ、通常の部分的な修繕では回復できない状態」になるまでとし、汚れ・変色・白亜化・磨耗・ひび割れ等の表面劣化の段階を経過し、ひび割れ・はがれ等による保護機能低下段階をその状態としています。NYGでは、工場塗装品の再塗装推奨時期を、白亜化の発生など劣化の初期段階としています。ラムダでは塗装に関しては劣化点検を行った上で必要に応じた補修をお願いしています。(P.80)*シーリング目地についてシーリング目地は適切な施工がなされないと耐久性が大きく変わってきます。シーリング目地は塗膜と同様に外装材を取り外さなくても補修交換ができるため、必要に応じた補修を推奨しています。シーリングについては専門施工者による適切な施工がされることを前提に考えておりますので、施工編(P.62)の中でラムダ特有の注意事項を記述しております。(プライマーの施工など常識的注意事項は記述しておりません。)*防水シート・防水テープについて透湿防水シートと防水テープは外装材を取り外さない限り補修交換を行えず、組合せて使用されるため、双方同じ条件のもとに性能を維持しなければなりません。したがってNYGでは品質基準を作り推奨品を選定しています。現在推奨品の選定基準では耐久性の熱劣化レベルを10年相当としています。透湿防水シート・防水テープはラムダ純正部品を用意しておりますのでご採用ください。個々の内容につきましては本文に解説がありますので参照してください。免責事項につきましては巻末を参照してください。10


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